不動産売却では「内覧」の印象が成約価格やスピードを左右します。立地や広さは変えられませんが、見せ方や準備次第で購入希望者の評価は大きく変わります。以下の5つのポイントは、すぐ実行できて効果の出やすい対策です。

① 第一印象を左右する外観とアプローチ

  • 玄関周りの掃除:落ち葉や泥・蜘蛛の巣を取り除く。
  • 植栽の手入れ:伸びすぎた枝は剪定し、花やグリーンで彩りを。
  • 表札・ポストの清掃:汚れや錆がないか確認。

ちょっとした外観の違いで「管理が行き届いている家」という印象に。内覧前に5〜30分の外回りチェックを習慣にしましょう。

② 清潔感あふれる室内(掃除・整理整頓)

  • 水回りの徹底清掃:トイレの黒ずみ、浴室のカビ、キッチンの油汚れを落とす。
  • 不要家具の撤去:家具を減らして視覚的なゆとりを作る。
  • 窓ガラスの清掃:外光を取り込み明るさを最大化。

生活感を抑え、購入者が自分の暮らしを想像しやすい状態にすることが重要です。必要ならプロのハウスクリーニングを検討しましょう。

③ 採光と風通しの良さをアピール

  • 内覧中はカーテンを全開にし、照明も全点灯。
  • 前日に窓を開けて換気し、空気のこもりを防ぐ。
  • 暗い場所には間接照明を用意して温かみを演出。

明るく風通しの良い空間は「気持ちよく暮らせそう」という直感的な好印象につながります。

④ 収納力と生活動線の見せ方

  • クローゼットは「半分以上空ける」ことを目安に整理する。
  • キッチン→洗面所→ランドリーなど日常の動線が分かるように演出。
  • 収納の中身は整頓し、棚やボックスを揃えて見た目を統一。

収納に余裕があるように見せるだけで「暮らしやすさ」の評価が上がります。動線を短く説明できるとさらに好印象。

⑤ 小さな修繕で安心感をプラス

  • 壁紙の小さな汚れや穴は補修シールで目立たなくする。
  • 建具の立て付け、蛇口の水漏れ、コンセントのぐらつきなどを点検・修理。
  • メンテナンス履歴(外壁塗装/給湯器交換など)を一覧にして提示。

小さな不具合を放置すると「修繕コストがかかる家」と判断され値下げ交渉の材料になりがち。事前に直せるところは直しておきましょう。

ワンポイントアドバイス

内覧は短時間の勝負です。モデルルームのように配置を整え、香り・光・色味のバランスを意識すると効果的。小さな投資(数千〜数万円)で印象が大きく変わることが多いので、優先順位をつけて準備しましょう。

まとめ

高く売れる家の共通点は以下の5つです:

  • 外観・アプローチの好印象
  • 室内の清潔感と整理整頓
  • 採光と換気の良さ
  • 収納と生活動線のわかりやすさ
  • 小さな修繕での安心感の提示

これらはすぐに取り組める対策が多く、準備次第で売却価格や成約スピードに大きく影響します。売却前にチェックリストを作って、内覧当日に最大の印象を与えられるように整えてください。