令和7年10月版
住宅ローン金利 “変動型 vs 固定型”:将来リスクの見極め方
住宅ローンを組むとき、多くの方が悩むのが「変動型にするか、固定型にするか」という点です。
今は金利が低いため変動型を選ぶ人が多いですが、将来の金利上昇リスクをどう考えるかによって結果は大きく変わります。
本記事では、両者の特徴やメリット・デメリット、そして実際の返済額の変化シミュレーションを交えながら解説していきます。
変動型金利の特徴とメリット・デメリット
変動型は、市場の金利動向に応じて半年ごとに金利が見直されるタイプです。現在の日本では最も利用者が多いローンタイプです。
- メリット:初期金利が低く、毎月の返済負担を抑えやすい
- デメリット:金利上昇リスクがあるため、将来的に返済額が大幅に増える可能性がある
ただし金利が1.5%に上がると、返済額は約9.1万円に増加します。
固定型金利の特徴とメリット・デメリット
固定型は契約時の金利が返済終了まで変わらないため、金利変動に左右されず安心して返済できます。
- メリット:将来の金利上昇を気にせず、長期的に安定した返済計画が立てられる
- デメリット:変動型に比べて初期金利が高く、月々の返済額が大きくなる
変動型よりは高めですが、将来的に金利が上昇しても変わらない安心感があります。
どちらを選ぶべきか?判断ポイント
- 将来の収入見通し:昇給や副収入の余地がある人は変動型、収入が安定していて変化が少ない人は固定型向き。
- 金利動向に対する考え方:「低金利は長く続く」と考えるなら変動型、「いつか必ず上がる」と考えるなら固定型。
- 返済計画の安定性:教育費や老後資金など、他の支出を見据えて安心したい場合は固定型。
まとめ
「変動型」と「固定型」には一長一短があり、どちらが絶対に良いとは言えません。
重要なのは、ご自身のライフプランや収入見通しに合わせて選択することです。
不安な方は、まず金融機関のシミュレーションを複数試してみること、そして専門家に相談して具体的な数字で判断することをおすすめします。
