令和7年10月版
不動産取引における“隠れたリスク”事例紹介
不動産の売買や賃貸は、多くの方にとって人生の中でも大きな決断です。
しかし、契約書や説明では見えにくい“隠れたリスク”が潜んでいることがあります。
今回は、実際の取引で起こり得る代表的なリスク事例を取り上げ、トラブルを回避するためのポイントを解説します。
事例①:告知されなかった事故物件
中古マンションを購入したAさん。入居後に近隣住民から「以前この部屋で孤独死があった」と知らされました。
心理的瑕疵物件にあたる可能性がありますが、売主や仲介業者からの説明は一切なかったそうです。
リスク
- 将来的に売却するとき、価格が下がる可能性がある
- 入居後に精神的な負担を感じることもある
回避ポイント
- 重要事項説明で事故歴の有無をしっかり確認
- 不安な場合は近隣へのヒアリングも有効
事例②:境界トラブルが発覚
戸建てを購入したBさん。引き渡し後に隣地所有者から「境界杭がずれている」と指摘を受けました。
調査すると登記上の境界と実際のブロック塀の位置が食い違っており、境界確定に追加費用と時間が必要になりました。
リスク
- 隣地とのトラブルに発展する可能性
- 将来売却時に「境界未確定」とされ、買い手がつきにくくなる
回避ポイント
- 購入前に「境界確定測量図」の有無を確認
- 不明な場合は売主に境界確定を依頼する
事例③:管理費・修繕積立金の未払い
中古マンションを購入したCさん。引き渡し後に管理組合から「前所有者の管理費未払い分を支払ってほしい」と請求されました。
実は、未払い分が新しい所有者に引き継がれるケースがあるのです。
リスク
- 予期せぬ追加費用が発生する
- 管理組合との関係が悪化する恐れ
回避ポイント
- 契約前に「管理費・修繕積立金の滞納有無」を必ず確認
- 売買契約書に「未払いは売主負担」と明記させる
事例④:リフォーム済み物件の欠陥
フルリフォーム済み物件を購入したDさん。入居後すぐに水漏れや断熱不良が発覚。
表面はきれいでも、施工不良による隠れた瑕疵が残っていたのです。
リスク
- 入居後すぐに修繕費用が発生する
- 業者とのトラブルに発展する可能性
回避ポイント
- 「リフォーム履歴」の詳細を確認
- 第三者のホームインスペクション(住宅診断)を活用
まとめ
不動産取引には、契約書からは見えにくい隠れたリスクが潜んでいます。
しかし、事前に確認すべきポイントを押さえておけば、トラブルの多くは回避可能です。
フォレストスタイルでは、取引前にお客様が安心できるよう、徹底した調査とご説明を行っています。
「リスクを減らして取引をしたい」という方は、ぜひお気軽にご相談ください。
